Bicycle

2024-07-26

スタッフの自転車組立て挑戦記|コンポーネンツ組付け(後編)

リアディレイラー、チェーンの取り付け


7月末に開催されるシマノバイカーズに間に合うように組み上げたいのですが、時間がなく急いでいます。


「ディレイル(derail)」とは、脱線すること。「de-」は「離れて」を意味し、「rail」は「レール」を意味します。ディレイラーは、後輪のギアを脱線させ、別のギアに切り替える役割を果たします。また、チェーンの張りを適切に保つテンショナーの役割も兼ねています。


手羽先のような見た目のリアディレイラー。


3つの調節ボルトが付いています。


1.スプロケットとプーリーの距離を調整するボルト。 2.ロー側の可動域を制限するボルト。 3.トップ側の可動域を制限するボルト。


まず、真後ろから見てディレイラーのプーリーが一番小さいギアと揃うようにトップ調節ボルトを回します。


トップ側のアジャストボルトを回し、プーリーを移動させます。


次に、ディレイラーのプーリーが一番大きいギアの真下にくるように、ロー調節ボルトを回します。ここの位置をしっかり合わせないと、チェーンが一番軽いギアまで移動しなかったり、チェーンが一番軽いギアを通り越してスポークとスプロケットのすき間に落ちてしまったりします。



続いてチェーンを取り付けます。12速のコンポーネントには12速専用のチェーンを使う必要があります。11速以下のチェーンよりも幅が狭くなっており、12速スプロケットの狭いギア間隔に対応でるようになっています。


チェーン本体と、チェーンの端同士を繋ぐクイックリンクが同梱されていました。


チェーンを適切な長さにカットします。チェーンを一番大きいギアとチェーンリングにかけ、ピンと張った状態から1~3リンクを加えた長さでカットします。



チェーンの両端の穴ににクイックリンクのピンを装着し、クイックリンク同士をはめ合います。



チェーンの装着が完了し試しに空転させてみると、擦れるような音がしてどうもスムーズに回りません。


チェーンを脱線防止版の下に通してしまっていました...(プレートを一度外すことで対処できました)


シフターの取り付け


変速用のシフトワイヤーは、シフターに組みついた状態になっていました。ハンドルに仮固定します。


シフターにはあらかじめワイヤーが通っていました。


アウターケーブルをフレームに配線しケーブルの端にキャップを取り付けます。



シフトワイヤーをアウターケーブルの中に通してゆき、出てきた端をリアディレイラーに固定します。



ワイヤー先端にキャップをはめ、カシメます。


ワイヤーが接続できたら変速調整です。エンドアジャストボルトをまわし、ギアとディレイラーのガイドプーリーを適切な距離にします。プレートの▲51T刻印とギアの高さを揃えます。


リアディレイラーのプレートには、ギアとの距離を合わせるための刻印があります。


シフター側の調節ボルトは緩める方向に回すと、シフトワイヤーの張力が増します。クランクを回しながらシフトワイヤーのテンションを高めてゆきます。


緩める方向にボルトを回し、ワイヤーにテンションをかけます。


チェーンが隣のギアに接触し音鳴りする直前(ギリギリ音鳴りを起こさない位置)までワイヤーのテンションをかけます。


最後にローからトップまで、シフトし、変速性能をチェック。


ペダルの取り付け


ペダルはDEORE XTのフラットペダルを選びました。


マウンテンバイク用のフラットペダルですが、軽量でグリップ性も高く街乗りやクロスバイクにもおすすめです。サイズがSMとMLの2種類あり、足のサイズに合わせて選べるのも嬉しいポイント。


足のサイズが26cmの私には小さいほうのSMサイズがしっくりきました。


右ペダルは普通のネジと同様、時計回りに回すと締まるのですが、左ペダルは逆ネジになっていて、反時計回りに回すと締まります。これもペダルを漕ぐ際にネジが緩まないようにするためです。


なんとか完成!


長くなりましたがなんとかシマノバイカーズ前までに形にすることができました。


最後にブレーキですが、部品の手配が追いつかず有り合わせの物で対応することにしました。ブレーキ編はまた後日ゆっくりご紹介できればと思います。


次回はシマノバイカーズに出場編をお送りします!