Bicycle

2024-06-21

スタッフの自転車組立て挑戦記|タイヤ&ハンドル編

この度、シマノスクエアの制服カラーがベージュから紺色変わりました!


シマノスクエアスタッフの自転車組立ての記録。時間が空いてしまいましたが、少しずつ集めてきたた部品を取り付ける模様をお伝えします。


今回組み付けする部品


まずはホイールサイズに合ったタイヤ選び


自転車のタイヤサイズの表記にはいくつかの種類がありますが、ここでは代表的な「○○×○○」という記載についてご紹介します。


サイドウォールと呼ばれるタイヤの側面には、そのタイヤに関する情報が記載されています。その中に「○○×○○」という記載を見つけたらそれがタイヤサイズです。


(左)700×28, (右)27.5×2.60


左の写真ではタイヤの外径と幅を「ミリ」で記載しています。700×28なら外径700mm、幅28mmです。ロードバイクのタイヤでよく見るフランス規格の表記です。


右の写真ではタイヤの外径と幅を「インチ」で記載しています。1インチは25.4mmです(由来は男性の親指のつけ根の幅)。27.5×2.60なら、外径が約700mmで、幅が約66mmです。こちらはマウンテンバイクのタイヤに多い米国規格のインチ表示です。


今回選んだのは、29インチのホイール径に合う「29×2.25」のタイヤ。


29×2.25(外径736mm×幅57㎜)のタイヤ


下の60PSIという表記は、最大60PSI(およそ4気圧)空気が入ることを示しています。


また、写真に見える「TR」の文字は「チューブレスレディ」の略で、チューブを使用しない「チューブレス」という使い方に対応したタイヤであることを表しています。


ショップに依頼してタイヤをチューブレスに


チューブレスのメリットはなんといっても「車重を軽くできる」ことです。特にマウンテンバイクのチューブは1本240gと、ロードバイクチューブの倍以上の重量があり、チューブレスにすることで前後あわせてペットボトル1本分の軽量化がみこめます。


タイヤをチューブレスにするには、それに合ったホイールとタイヤの他に、必要な部品や工程があります。そこで、再び大阪某所の自転車店へ依頼することにしました。


SHOTARO「タイヤをチューブレスにしてほしいのですが..」


お店の方「それなら専用のリムテープとバルブが必要だね」


スポーク穴を塞ぐため、密閉性の高いテープを巻きます。


専用のバルブは根元がゴムになっていて空気を遮断します。


ポイントは、ワッシャーをしっかりと手で締め込んでガタが出ないようにすること。少しでもすき間があると空気が抜けてしまいます。


タイヤを装着したら、専用の工具を用いてバルブの先端(バルブコア)を外します。外したバルブの口から、シーラントと呼ばれる液体を注入します。


専用の工具でバルブの先端を外して、シーラントを注入します。


シーラントにはラテックスというゴムの成分が入っていて、タイヤの内側に膜を張り空気の漏れを防ぐ効果があります。さらにパンク時には、開いた穴からシーラントが外気に触れて硬化し、穴を塞いでくれるのだそう。


バルブコアを取り付け、空気を入れたら完成。丸1日経って空気が漏れていなければ使用可能です。


タイヤをはめるのが大変なチューブレスタイヤ


今回はお店に依頼してしまいましたが、チューブレス化の作業を自分でやる際に苦労するのはタイヤをはめる工程です。


チューブレスレディのタイヤは、気密性を持たせるためにビード周りがタイトに設計されています。そのためタイヤがはめるのに力を要します。素手でどうしても組み付けできない場合はタイヤレバーを使ったり、リムに石鹼水を塗って滑りを良くするといった手段があります。


空気を入れるのも大変なチューブレスタイヤ


さらに、タイヤがリムはまった後もタイヤのビードをリムに上げるのに苦労します。


高圧の空気を一度にたくさん送ることでビードを上げることができるのですが、通常の自転車用空気入れではそれが困難で、チューブレス専用の高圧に対応したポンプや電動コンプレッサーを用います。この工程はお店に依頼してしまっても良いかもしれませんが、頻繁にやるような方でしたら下図のような製品を使っても良いかもしれません。


SCHWALBE ( シュワルベ ) タイヤブースター


自転車部品のPRO


シマノにはPROというパーツ・アクセサリーブランドがあります。


シマノの主力製品であるコンポーネント以外の、ハンドルバーやサドルなどの自転車部品からバッグ・ポンプ・工具といったアクセサリーを取り扱っています。


ステム(LT Stem|長さ:60mm 角度:±17°)とハンドルバー(LT Handlebar|長さ:720mm ライズ:20mm)


ステム・ハンドルの取り付け


コラムスペーサーを挟む枚数でステムの高さを調整したら、ステムを装着します。


角度の付いているステムは、上下をひっくり返してどちらの向きでも使用できます。


ステムの上にさらにコラムスペーサーを重ね、上からコラムキャップを締めます。


強く締め過ぎるとハンドルの動きが渋くなってしまうので、フレームとフォークの間にガタが出ない程度に。


続いてハンドルバーをステムにセットし、目盛りを頼りにセンターを出したら、4つのボルトを均等な力で締め付けます。


ハンドルを真上から見て、前輪とハンドルが直角になるように角度を調節したら、最後にコラム側のボルトを締め付けます。


前輪とハンドルが直角になるように。


シートポストの取り付け


サドルがまだ用意できていないのですが、シートポストも取り付けてみます。


金属同士の固着を防ぐために、シートチューブに薄くグリスを塗りました。


シートポスト(LT Seatpost | 長さ:400mm, 直径:31.6mm)


マウンテンバイクの骨組みは完成しました


フレームカラーにマッチしたグリップも見つかりましたよ♪


さてこれでマウンテンバイクの骨組みが完成しました!ですが、自転車が走るための機能がまだ備わっていませんよね。


次回の記事ではいよいよ駆動・変速・制動を担うコンポーネンツを取り付けて行きます。シマノのコンポーネンツが多数登場しますよ!