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Fishing

2024-05-22

鯛ラバ体験記

釣り初心者のシマノスクエアスタッフが、鯛ラバに初めて挑戦しました。


春は鯛が産卵のために浅場に上がる"乗っ込みシーズン"。期待を胸に船に乗りましたが、今回残念ながらビギナーズラックはありませんでした。次回への希望を込めて備忘録をつけておきます。


12時過ぎにシマノスクエアが入居するグランフロント大阪を出発し、JR神戸線で明石へ向かいます。


今回乗船したのは14時から日没まで運行される夕方便


鯛ラバの仕掛けについて


移動する船上でさっそく仕掛けを準備します。


鯛ラバの仕掛けはシンプルです。「ヘッド」と呼ばれるタングステンなどの金属製のおもりの下に「フック」(針のこと)、そして「ネクタイ」と呼ばれるラバー製の飾りをセットします。


「これで鯛が釣れるの!?」


簡単な仕掛けですが、水中でなびくネクタイがエサの動きを演出するのだそう。好奇心旺盛で雑食性な真鯛には鯛ラバが効くのだそうです。


鯛ラバのタックルについて


ロッドは取り回しのしやすい6ft後半の長さのものを使います。シマノからは「ENGETSU」という鯛ラバ専用シリーズが出ています。


今回私が使用したのは、オフショア(船からの釣りのこと)全般で使える「CROSSMISSION」というロッドです。



リールは、遠投する場合にはスピニングリールも使用しますが、メインで使うのは着底が分かりやすいベイトリール。その中でも、水深が液晶画面に表示される"カウンター付き"のベイトリールが理想です。


服装や持ち物について


今回、私が持参した持ち物は以下になります。


・滑りにくいスニーカー
・自動膨張式ライフジャケット(腰巻タイプ)
・レインウェア
・防寒着(船上は想像以上に寒い!)
・偏光グラス
・日焼け止め
・酔い止め(乗船30分以上前に服用すること)


船上には風を遮るものが何もなく5月と言えどかなり寒いです。防寒着については過剰なくらい厚手のものをおすすめします。


鯛ラバってどんな釣り?


シマノのフィッシングインストラクター赤澤さんによる、初心者向けの分かりやすい鯛ラバ入門サイトがありますので、合わせてご参考下さい。


鯛ラバでは着底直後に巻き上げるタッチ&ゴーが重要になります。水深が液晶表示されるカウンター付きのリールなら「そろそろ底だな」というのが数値でわかるため、底どりの精度が上がり、釣果アップにつながります。


「鯛ラバを落として気づかせて追わせ、着底から巻き上げのアクションの切り替えで喰うことが多い。 でも、トンッと着底してしばらく底に置くとニセモノと見破られます。だから、着底したら即巻き上げるタッチ&ゴーが重要なんです。」(赤澤さんの鯛ラバの基礎知識 より)


着底したら即巻き上げるタッチ&ゴーが重要


仕掛けの中でも大事な役割をしているのがネクタイ。スカートは状況によっては無いほうが釣れることもあるそうですが、ネクタイは必須です。


鯛ラバの仕掛け(ソルト初心者釣り教室より)


ネクタイの形状や色の使い分けで釣果に差が出るのも鯛ラバゲームの面白いところ。瀬戸内海ではオレンジのカーリータイプが定番とのことです。


炎月 ミックスストレート

炎月 シングルカーリー


いざ実釣!


同行して下さったKAGE店長にアタリが。周りのお客さんも続々と釣り上げています。



私も「良く釣れる」という厚めのシングルカールのネクタイに変えてトライし続けるものの、1度もアタリがなく終了。。


「捨てるところがない」のが鯛


一匹も釣れなかったはずの私の家の台所に鯛が。船長さんが、釣った一匹を「お土産に」と戴きました。



初めての人におすすめとのことで「鯛めし」「アラ汁」に挑戦しました。



下処理した鯛を3枚におろし、アラで出汁を取ります。切り身は生姜と一緒にご飯に載せ、出汁でご飯を炊きました。素朴な味わいですが、鯛そのものの風味が堪能できる絶品ができました。


鯛めしでおにぎりを作りました♪


KAGE店長「自分で釣った魚でやるのが一番なんだけどな。」


その通りですね。釣りをすると料理への意欲も増しますね!


もっとこうしていればよかった...!!


初心者ならではの失敗談として、まず、船上が想像以上に寒かったです。5月と言えど薄手のダウンジャケットを着込んでおくべきでした。


また、もっと積極的に仕掛けを変えてみるべきでした。色々試してアタリを出すことこそ鯛ラバの醍醐味とのことで、周りに釣れている人がいれば、おもりの重さ、ネクタイの形状やカラー、そして巻き上げスピードを合わせます。


巻き上げスピードを合わせると言っても、経験が浅いうちはスピードコントロールの感覚が不十分です。


そこでオススメしたいのが、スピードを数値で表示してくれる「デジタルカウンター」付きのリール


スピード感覚を具体的な数値で補う事ができるため、釣れた人の巻き上げスピードを精度良く再現することができ、釣果UPが期待できます。


また、同じリールを使う人同士なら「巻き上げは3で喰った」と数値でより具体的な情報の共有ができるのもメリットです。


年間通して楽しめる鯛ラバ


鯛ラバは年間通して楽しめるそうですが、ハイシーズンといわれるのは春と秋。秋は真鯛が活発にエサを捕食し、鯛ラバにも好反応。アタリの数も多く入門しやすい時期とのことで、次回の釣行に期待です。