Ride&Fish
2021-09-21
【初心者にもおすすめしたいRIDE&FISH】 六甲山をヒルクライム&マス釣り③FISH編
木々に囲まれた気持ちのいい場所にある「有馬ます池」は、鼓ヶ滝からの清流を利用した釣り池でニジマス釣りを楽しめるスポット。利用料は1人1,400円で、この中には3匹分の利用料と竿と餌代、唐揚げ調理代が含まれています。ここのニジマスは愛知県で養殖されたもので、斑点が少なく銀色に輝く姿が特徴だそうです。
竹竿と餌、バケツを受け取り、さっそく釣り池へ。餌は粘土のような練り餌で、小さくちぎって針につけるだけでOK。これなら釣りが初めてのYUKIさんでも抵抗感なくできますね。「うちのニジマスは食いしん坊なので、糸を垂らすとすぐに群がってきますよ」と聞いていたとおり、YUKIさんがエサを投入した途端ニジマスが集まる集まる。浮きを確認する間もなくあっという間にエサを取られてしまい、「食い逃げ〜」と叫ぶYUKIさん。気持ちはわかるけど(笑)。
餌は米粒サイズにして針先を隠すように。
竿の動かし方も大事!
コツをつかめるようになって、30分ほどで3匹をゲット。ニジマスに触るのが苦手な人のために、魚にかかった針を外す道具を借りることもできます。こういうサービスも初心者にはうれしいですね。さて、釣ったニジマスと道具を受付に持っていき、「ますの茶屋」へ。
ここで釣った数のニジマスを唐揚げにしてもらい、揚げたてをいただきます。これがもう、めちゃくちゃ美味しい!「外はカリっと、中はふわっとしていて最高!ASAKENさん、ビールが欲しくなりますね」とYUKIさんが言うのもわかります。こんなに美味しいならもっと釣りたくなるなあ。ちなみに1匹280円(調理代込み)で引き続き釣りを楽しむことができます。
唐揚げを味わった後は、縁結びの神さまが祀られている園内の「鱒ます恋こい神社」に立ち寄ってみることに。この神社名、国内で元気に泳いでいる鱒(マス)と鯉(コイ)に重ねて名付けたらしく、その関西的センスに脱帽です。有馬温泉にある湯泉神社の祭神を分霊いただいた由緒ある神社で、縁結びを願うたくさんの絵馬も。私たちも一応(?)神さまに良縁をお願いしてきました。
有馬ます池を出て次にめざすのは有馬温泉街。ここに今春できた有馬初のサイクリングカフェの「Casa Ciclismo(カーサシクリズモ)」さんに向かいます。あいにく緊急事態宣言の影響で9月時点ではカフェ営業を自粛されていたのですが、お話だけでもとお願いしたところ快諾いただき、訪問がかないました。
迎えてくださったのは大西さんと金井さん。このお二人の肩書はとてもユニークで、大西さんの本業はワインショップのオーナー、金井さんは有馬を代表する老舗旅館の専務の他、数々の肩書をお持ちです。お二人がこのお店を始めることになったのは、有馬温泉街の活性化に携わる金井さんが有馬のサイクルツーリズムを打ち出したことがはじまりだったそう。
「有馬には六甲界隈を楽しむサイクリストがたくさんお越しになるのに、拠点になる場所もなければサイクルスタンドのあるお店もない、という状況を変えようと考えました。知人に声をかけたところ、大西さんが自転車に詳しい方だと聞いて協力を依頼したのです」と金井さん。カフェの運営を金井さん、ツアーガイドなど自転車関連を大西さんが担当する両輪でCasa Ciclismoがスタートしたそうです。
ビギナーでも安心して六甲を楽しめるよう、8台のレンタルバイクにはMTBタイプのE-Bikeをスタンバイ。1階にはスマホキーで開閉できる駐輪場があり、気兼ねなく自転車を置いておけます。2階のカフェスペースで特に目を引くのが2台のWAHOO KICKER BIKE。画面には自転車ゲームアプリROUVYによる有馬から六甲に向かう実際の映像、そこにアバターがペダリングに応じて走る最高クラスの設備です。
「有馬にはこれまで若い人が楽しめるアクティビティが少なかったので、こうしたバーチャルライドを含めて自転車に親しむ機会を増やし、初心者から上級者まで満足できる有馬ならではのサイクルツーリズムを、そして自転車文化を作っていくのが目標です」と話されていたのが印象的でした。
Casa Ciclismoさんを出て、近くにある太閤の足湯へ。ここは屋外に設置された無料で利用できる足湯スポットです。素足をつけると想像以上に温かく、開放感が足元から湧き上がってきました。
今回のRIDE&FISH体験はここでおしまい。YUKIさんにどうでしたか?と聞いたところ、「ロードバイクの乗り方をASAKENさんから直接教わることができて勉強になりましたし、初めての釣りも面白かったです。私でも釣れたのがうれしかったな。またあのニジマスの唐揚げを食べに自転車で来たいです」とのことでした。
さあ帰りましょうかとシューズを履くと足湯の効果かとても足が軽い。「有馬をゴールにすると温泉で疲れが取れて、自転車で来るのにピッタリですね」と話しながら有馬を後にしました。