Fishing event
シマノテクノロジーについて学んでみよう~磯タックル編~
[開催日] 2019/11/30
今回のイベントでは、ロッド、リール、浮きなどの磯フカセ釣りで使うタックルの構造についてシマノスタッフがご説明させていただきました。
サンプルも多数揃え、最後はシミュレーターで違いを見てもらいました。
まずはロッドの基本のお話です。
ロッドの構成は縦と横で出来ており、縦の繊維で竿の調子を担い、縦繊維だけではつぶれ易いので横の繊維で補います。
しかしコレだけでは竿に発生する「ネジレ」を防げないので斜めの繊維が必要になります。
他社とは違うシマノの【スパイラルX】は一般的な基本構造から重さ、太さ、硬さを変えずにネジリ強度を高められます。
現在は ネジリ強度1.4倍、つぶれ強度2.5倍の【スパイラルXコア】に進化しました。
カーボンを貼る前のロッドを用意し、その場で貼る工程をお見せしました。
ご自身のロッドでは絶対しないでください!と一言添えて穂先の曲げ体験もしていただきました。しかしみなさん曲げすぎたら折れてしまうのでは!?というお気づかいか
力いっぱい曲げられずにいました。。。
次にリールについて。
最初はシマノ独自の金属加工技術【HAGANEギア】についての説明です。
他の金属加工(マシンカット、ダイカスト)より強度が強く反復曲げ多力に強いのが特徴でスピニングリールのドライブギアに採用されています。
2014年にアメリカでステラSW30000でクロマグロ350kg、
2019年青森でもステラSW30000で206kgのクロマグロをキャッチしました。
シマノのスピニングリールは最高級のステラSWから普及価格帯のセドナまでほぼ全てのスピニングリールにHAGANEギアが採用されています。もちろん磯用レバーブレーキリールのBB-Xシリーズも全てHAGANEギアが搭載されています。
皆さん、巨大マグロの写真にビックリされていたようですね。
次に磯用レバーブレーキリールのBB-Xのテクニウム、ハイパーフォースに採用されている【SUTブレーキ】について説明しました。
磯用レバーブレーキリールは大物が掛かった時にレバーでローターを逆転させる構造のリールです。磯上物釣りのフカセ釣りではほとんどの釣り人が使用すると言っても良いほど人気のリールです。従来のレバーブレーキリールは構造上ローターを逆転させるとハンドルも逆転してしまいます。つまりローター逆転時にハンドルも逆転するため大きな抵抗と振動が発生します。この抵抗と振動を解消した機構がSUTブレーキです。SUTブレーキはローターが逆転してもハンドルが逆転しない構造になっているのでハンドルが逆転する時の抵抗や振動がまったくありません。ですから
1)リールの振動が半減することで魚が違和感を感じにくくなり暴れない(大型のキャッチ率が上がる)
2)ハンドルの抵抗がなくなることで、レバーを緩めて竿を起こす際の操作が早く行える
というような利点があります。
説明が終わったところでご参加いただいた皆様にSUTブレーキを実際にシミュレータ-で体験しました。
従来のレバーブレーキとSUTブレーキ両方の体験をしてもらいました。
初めてブレーキが付いているリールに触れる人や従来のレバーブレーキしか使った事のない人、皆さんそれぞれ「おー!」や「なるほど!」などのコメントをいただきました。
やはり講座だけではイメージしにくいのも、実際手に取って体験してみると内容の理解が早いと思います。