Fishing event
スピニングリールの構造について学んでみよう<第2部>
[開催日] 2019/06/15
4月、5月に開催した「スピニングリールの構造について学んでみよう(第1部)」に引き続き、6月にその(第2部)を開催いたしました。
今回も㈱シマノ・リール商品企画より “普段聞くことのない内部機構のお話” とあって、おかげ様で満員御礼でした。梅雨空のもとでしたが、アングラーの皆様の知識の “地がより固まる”勉強会となりました。
(第1部)は、リールの歴史から始まり、製造技術のお話をしましたが、今回の(第2部)ではさらに掘り下げ、①オシュレーションの構造 ②防水構造 ③ドラグ構造 ④アルマイト処理加工など について勉強しました。
まずは、スプールの「オシュレート機構」。
オシュレートとは、スプールの前後運動機構です。現在採用の多い方式、カム式とクロスギア式の違いについての解説からスタートです。
難しいオシュレーションの構造も、わかりやすい図と終始笑顔で優しい説明が次々と展開されます。釣りものによっての回転感覚や飛距離と、釣果の繋がりは、普段釣りをされる皆様が多く体感されることではないでしょうか。
次に、アングラーの皆様が気になる「防水」・・・
1. Xシールド & Xプロテクト
2. コアプロテクト
3. 最新の Xプロテクト
の防水構造3種について、わかりやすいキーワードや具体例を交えての熱い解説が、どんどん進んでいきます。
スプールについては・・・
AR-Cスプールの効果、糸巻きの範囲、ライントラブルのお話が繰り広げられます。
「スプールは、意外につぶれています!」、「細いナイロンラインの下巻きには〜」、
2名の講師の、楽しくかつ親身のあるアドバイスが飛び交います。
ジェスチャーを交えて、まるでここは釣り場の雰囲気!?、イメージしやすい説明がこんな間近で聞けるのも、シマノスクエアならではのイベントです。
さらに「ドラグ構造」について・・・
ドラグ力の定義として、「実用ドラグ力」と「最大ドラグ力」の違いはお分かりになりますか?中盤になっても、お客様はノートやメモを取られていたり、一言一句、熱心に耳を傾け、頷いて下さっています。ドラグワッシャー2種の材質や、ヒートシンクドラグの解説では、講師の身振りも自然に熱を帯びていきます。
ご購入の際、カタログで目にする「リジッドサポートドラグ」「ラピッドファイアドラグ」などの性能も、ここでは臨場感に溢れます。
グリスやオイルでのメンテナンスについて・・・
日頃、シマノ製品を大切にお使い頂いているお客様にとって、一層身を乗り出す場面です。
最後に表面処理の「アルマイト処理加工」について・・・
「赤と黒のツートンカラーのスプールはどうやって作るのでしょう。」ダブルアルマイト処理のカラクリが興味を引き立たせます。
その他の性能について、「インフィニティドライブ」「サイレントドライブ」「Sダイレクトギア」「X-SHIPギアシステム」「パラレルボディ」などの新旧フィーチャーの見聞が広がります。お話の合間には、貴重な90年前の夢のリール実物などが廻り、皆様も感動されていました。
恒例のQ&Aでは、和気あいあいとご質問をして頂きました。ご質問内容から、皆様がリールを大切に愛着を持ってお使い頂いていることを感じました
様々な釣りレジャーを楽しまれるお客様のタックルへのご要望と、シマノが追求する「信頼される ものづくり」の接点がこの勉強会で出逢い、あっという間の一時間半でした。
イベントを通しての新しい釣りの喜びと、皆様の今後の釣果アップに貢献できますことをスタッフ一同願っております。
なお、(第1部)でご紹介しました歴史本 「ザ・スピニングリールコレクション ベールアームは世界を回る」がカフェライブラリーに近日登場予定です。是非ご一読ください。
このような本格的な スピニングリール構造(第2部)の学びの世界。お客様と講師双方の、リールへの深い想いと愛着が増幅し、スクエアに広がっていく雰囲気でした。ご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。
[講師]
(株)シマノ リール商品企画 2名