Fishing event

NEWステラ&アンタレスDC中身全部見せます(メンテナンス・分解)講座

[開催日] 2018/09/05

普段の釣行では見ることのできない、リール内部の部品と技術。
今回はリールを実際に分解・組み立てを行いながら、メンテナンスの要点をお伝えする講座を開催いたしました。


使用したのは、2018年に新モデルが発売されたスピニングリールの最高峰「ステラ」と、飽くなき性能の追求により進化を続けるベイトリール「アンタレスDC」(DC=デジタルコントロールブレーキ)。どちらもシマノのフラッグシップモデルであり、多くのアングラーの方々にご好評いただいている製品です。


講師は、歴代「ステラ」「アンタレス」の商品企画・開発を担当したリールのスペシャリストです。スピニングリールの班とベイトリールの班の2グループに分かれ、参加者の方々の間近でリールの分解を行い、再び組み上げていくスタイルで講義は進んでいきます。


ボディ内部でリールの動きを担う部品は大小様々な種類のギアによって構成され、その精巧さは機械式腕時計に匹敵するとも言われています。金属を採用した高剛性のボディや、高精度で切削された超々ジュラルミン製のベイトリールのスプールは、自動車のエンジン以上の回転数での使用に耐える強度とバランス、軽さを併せ持つ設計がなされています。またリールを巻くという動作の中心となるマイクロモジュールギアは、目を凝らさなければわからないほどの小さな精密なギアが並び、正確な噛み合わせを実現させています。スピニングリールのマイクロモジュールギアには、自転車部品の製造で培った超精密冷間鍛造技術が応用されています。

参加者の方の疑問にお答えしながら、リールは小さな部品へと分解され、「いつまでもなめらかで良質な巻き心地」や「狙い通りのコントロール性能」を実現する精緻な形状や素材の持つ意味が次第に明らかにされていきます。



講座の後半ではグループが入れ代わり、今度は別のリールについて学びました。
今回のメインテーマは”中身全部見せます”ということで、通常ではあまり分解しないレベルまで部品を取り外してご覧いただき、メンテナンスの際に注油が必要な個所を確認しながら再び元のリールの形へ戻していきます。


分解にはあまり自信がない、という方もご安心を。シマノのホームページでは、簡単なメンテナンスからオーバーホールとチューニング、パーツ単品の提供まで、必要に応じたレベルのアフターサービスをご案内しております。
http://fservice.shimano.co.jp/overhaul/index.html

メンテナンスは、フィールド外でのもう一つの道具との大切な付き合い方。
お気に入りのリールを製品本来の性能で長くお使いいただくために、釣りの腕前と一緒にメンテナンスの技術も磨かれてみてはいかがでしょうか。


                      [講師]

㈱シマノ ステラ・アンタレスDCの商品企画・開発を担当したリールのスペシャリスト2名