Bicycle event
【2022年7月23日】ミニベロ堺散走
[開催日] 2022/07/23
レポート:ASAKEN(シマノスクエア副店長)
折り畳み式のミニベロで行く堺の魅力たっぷりの堺散走
シマノスクエアではこれまでにも堺散走を通じて堺の産業や文化に触れることのできるイベントを開催してきましたが、今回は折り畳み式のミニベロを使って開催しました。折り畳み式のミニベロは機動性が高く、市街地の移動手段として大変活躍してくれます。さらにコンパクトに収納することも容易なので、今回は 阪堺電気軌道株式会社 様にもご協力頂いて、行程区間の一部を路面電車を利用して移動する試みを取り入れて開催しました。今回は注染手ぬぐい、堺打刃物や茶寮、自転車と堺に古くから息づく伝統産業を巡り、そこでの体験を通じて楽しく学んで頂く事を目的としています。それではこの散走の魅力をもう少し細かくご紹介していきたいと思います。
ミニベロ堺散走をVlogでご紹介
とはいえ、百聞は一見に如かずということで、動画レポート(Vlog)を制作しましたので、まずはこちらをご覧ください。
シマノ本社を経由して注染手ぬぐい工場へ
堺散走は堺市役所前広場が集合場所になっています。電車でお越しの場合は南海電鉄 高野線の堺東駅が最寄り駅となります。「電車で集合場所に向かう?」と思われた方もいるかもしれませんが、シマノスクエアの散走イベントでは、自転車をお持ちでない方でも散走を楽しんで頂けるように自転車のお貸出しサービスがあるので、手ぶらでの参加も可能です。
また今回は、株式会社アキボウ 様のご協力で、DAHONとTernのミニベロを貸出し車両として全てご準備頂き、ガイドスタッフも含めて利用させて頂きました。
簡単にブリーフィングと準備体操を済ませて最初の目的地 注染手ぬぐい工場|株式会社ナカニ に向かいます。株式会社ナカニさんは にじゆら というオリジナルの注染手ぬぐいブランドをお持ちで、シマノスクエアで販売している手ぬぐいも「にじゆら」ブランドとのコラボグッズとなっています。先日、自転車をメインにデザインした「RIDE&FISH」手ぬぐいも完成して販売を開始しました。その他にもシマノのルアー柄の手ぬぐいもございます。シマノスクエアの店頭で販売しておりますので、ぜひお買い求めください。(各¥1,760)
さて散走はというと、最初の区間は堺市内の少し交通量の多いところですが、自転車走行用のブルーラインが整備されているので、初心者の方でも走りやすいと思います。移動ルートの途中にシマノ本社があるので、外観だけの見学にはなりますが、少し立ち寄って参加者全員で記念撮影。
シマノ本社を経由した後、石津川沿いの道を南下していきます。昔はこの川沿いに多くの染色工場があったそうです。現在はこの川で手ぬぐいを洗うような作業は行っていませんが、今もなおこの川沿いで数社が工場を営まれています。イベント当日は週末ということもあり工場はお休み。しかしながら自主制作の作品作りをされている女性の注染職人さんが作業の一部を案内してくださいました。ちなみにこちらの職人さんは自転車が大好きで、よく見ると頭に巻いている手ぬぐいは自転車の絵柄で、Tシャツも有名なミニベロを扱うブランドのもの。「自転車愛」がすごく伝わってきます。
普段行っている「注染堺散走」では、染色作業の体験をして頂いているのですが、今回は夏ならではの体験として、手ぬぐいを使った団扇作りに挑戦して頂きました。手ぬぐいを団扇の形にカットして貼り付けていきます。用意して頂いた手ぬぐいからお好みの絵柄の物を選んで、自分好みに仕立てていきます。作業中は皆さん真剣そのもの。貼り付けに使う糊が乾けば完成です。
出来上がった特製手ぬぐい団扇を持って記念撮影。講師スタッフの方が制作した団扇はASAKENが有難く頂戴致しました。
【関連記事】
【RIDE&FISH Interview】注染手ぬぐい:株式会社ナカニ|中尾社長
https://www.shimanosquare.com/blog/ride-fish/entry-594.html
輪行して阪堺電車で茶寮に移動
団扇作りを終え、次に向かうのは阪堺電車の浜寺駅前駅です。ここには浜寺公園という大きな公園があり、南海電鉄 南海線の浜寺公園駅もあるんです。その浜寺公園駅の前にある路面電車の駅ということで、浜寺駅前駅と何ともユニークな名前の駅。こちらの駅から輪行して電車で移動をしながら、次の目的地である 茶寮つぼ市製茶本舗 堺本館 に向かいます。駅前でミニベロを手早く折り畳んで専用の輪行バックに収納していきます。
この日はスタッフを含めて7名が輪行して阪堺線を利用させて頂きましたが、路面電車ですので車内はあまり広くないので、もし複数人で利用される場合は他の乗客への配慮が必要となりますのでご注意ください。夏の日差しが照り付ける屋外からクーラーのきいた電車の車内は快適そのもの。早速先程作った団扇も活躍。のんびりと電車に揺られながら暫し休憩です。
茶寮つぼ市製茶本舗 堺本館 は古い堺の町屋をリノベーションして営業されています。昔ながらの町屋の佇まいが残る心地良い空間でお茶を使ったお料理を頂きます。この日ご用意したのは、こちらの人気メニューの「お茶料理と茶粥の一期一会セット」お好みのお茶のデザートが選べます。少し追加料金が発生しますが、こちらの名物のかき氷も選ぶことができます。
どのスイーツをお選び頂いても美味しいのですが、こちらのかき氷は特にお勧めで、実はこのかき氷を削り出している刃物は堺の刃物が使われていて、切れ味抜群!氷がふわっふわの仕上がりで、口当たりが最高です。筆者であるASAKENがプライベートでお邪魔する際にはいつもこれを頂いております。(超絶おススメです)
堺打刃物と包丁研ぎ体験
次に訪れたのは、堺打刃物を扱われている 馬場刃物製作所 さんです。こちらでは包丁研ぎ体験をして頂きました。ご存知の通り包丁の切れ味は永遠ではないので、定期的なメンテナンスが必要です。ご家庭では簡易のシャープナーなどを使用して包丁研ぎをされている方も多いかと思いますが、今回は専用砥石を使って包丁研ぎを体験して頂きます。この体験では普段ご家庭で使用されている包丁を持ち込んで頂く事もできます。このイベントを通じて切れ味を蘇らせてみるのも良いかもしれません。
とはいえ、包丁研ぎも奥深い世界ですので、一朝一夕にはいきません。しかし包丁研ぎの基本の「き」を覚えて頂く事はできます。魚を捌いたり、野菜を切ったり、包丁の切れ味は料理の味も左右する重要な要素のひとつです。切れ味鋭い堺の包丁で食材の旨味をさらに引き出して頂けたらと思っています。
シマノ自転車博物館見学で締めくくり
この散走イベントの最後の目的地は シマノ自転車博物館 です。2022年3月下旬にオープンしたばかりのこの博物館は以前の自転車博物館の約3倍の展示面積を誇り、自転車の原型となる乗り物から最新の自転車まで数多くの自転車が展示されており、自転車の歴史をじっくりと見学することができます。子供さんにも自転車の仕組みが分かるように仕立てられた動画などもあるので、ご家族で楽しむこともできますし、昔懐かしい自転車を眺めながら思い出話をご友人と楽しむこともできます。
今回は参加者通しで歴史的な自転車を前にいろいろな話をしながら館内を見学して回りました。ここでお奨めなのが、堺と自転車の歴史にまつわる動画です。何故堺の地で自転車の製造が盛んに行われたのかなどが描かれたこの動画は非常に興味深いものがあります。
堺の魅力をたくさん詰め込んだ今回の「ミニベロ堺散走」はここで解散となります。ミニベロの機動性を活かしながら市街地を走り、堺の伝統産業でもある「注染手ぬぐい」「茶寮」「堺打刃物」「自転車」の拠点を巡り、いろいろな体験を通じて堺の歴史、文化、魅力を感じて頂けたのではないかと思っています。今後も堺散走を開催していきたいと思っていますので、ぜひご参加頂けたらと考えております。魅力いっぱいの堺散走をぜひご体感ください。
【イベント概要】
大阪|堺市には古くから続く伝統産業がいくつもあります。その中から刃物、茶、染色、自転車について見学や体験を通じて理解を深めて頂く事ができるサイクリングイベントを開催致します。
シマノスクエアでは散歩をするように自転車で走行することを「散走」と呼んでいます。自転車でのんびりと散策をすると普段見慣れた街であっても意外と再発見があったりします。
この散走イベントでは、折りたたみ式の小径車をご用意させて頂き、阪堺電車の浜寺駅前駅から一部区間を電車でも移動しながら、サイクリングと輪行移動を体験して頂き、堺の伝統産業にも触れられる盛りだくさんの内容となっております。
お申し込みはシマノスクエア公式ホームページよりお願い致します。
日時|2022年7月23日(土) 9:30集合
集合場所|堺市役所前 広場
参加費|¥5,000(税込)
訪問先|シマノ自転車博物館
株式会社ナカニ
馬場刃物製作所
茶寮つぼ市製茶本舗 堺本館
・手ぬぐい生地で団扇作り
・包丁研ぎ体験
・茶粥とお茶のデザートランチ
・自転車博物館見学
協力|株式会社アキボウ
【貸出し自転車情報】
■DAHON
・Speed Falco / ピーナッツゴールド
・Horize Disc / スティールグレー
・Deftar / アッシュブルー
■Tern
・Verge P10 / ダークブロンズ
・Verge D9 / レッド
・Link D8 / マットブラック
※雨天中止(前日15時最終判断)
包丁持参の場合は要梱包
自転車、ヘルメット等は貸出致します(別途費用はかかりません)
電車運賃は別途乗車時に個別にお支払いください
※お申し込みフォーム内に自転車を選択する項目がございますが、当イベントでは特別に折りたたみ式の自転車をご準備致しますので、「スタッフにおまかせ」をお選びください。
※もしご自分の折りたたみ式自転車を持ち込まれる場合には、必ず輪行バックをご持参ください。輪行ができない場合は電車に乗れませんので、持ち込みをお断りすることがございます。