Bicycle event

ナレッジキャピタル・ワークショップフェス2018秋

[開催日] 2018/11/17


グランフロン大阪北館ナレッジキャピタル「ワークショップフェス2018秋」が開催されました。
11/17~18の2日間、多くの子供たちで賑わう中、シマノスクエアでは「自転車のかがく ~分解ワークショップ~ スポーツバイクを分解してみよう!」を開催しました。

自転車は、小さな部品を含めると数百個にも及ぶたくさんの部品からできています。
そのひとつひとつに、自転車を快適な乗り物にするための大切な役割があります。

普段見慣れた身近な乗り物である自転車ですが、どんな部品からできているか、実は意外と知らないもの。ましてや分解なんて大人でもする機会がないものです。

今回は、自転車の歴史や種類から、自転車の部品や機能など、実際に分解しながら勉強しました。



①自転車の進化
世界で初めて作られた自転車を見ながら、クイズ形式でその進化を学びました。
初めて作られた自転車は地面を足で蹴って進むものでした。
徐々に進化した自転車にエンジンがつけられたものが自動車の始まりという話も。

先人たちの画期的な発明と斬新な発想から、失敗を繰り返しながら改良を重ねたその歴史の上に、今の私たちの快適な暮らしはあるのだと改めて実感します。



②自転車の種類
現在の自転車には、山岳や荒野に適したマウンテンバイク、レースなどにも用いられる高速走行に適したロードバイク、その二つを融合させた街乗りに適したクロスバイクなど、用途によって様々な種類の自転車が存在します。


③部品の役割と機能
全体の造りは似ていても、よーく観察してみると、それぞれの自転車に特徴的な部品があり、それぞれに違う機能があることが分かります。
毎日目にする自転車ですが、こんなに近くで観察してみると知らなかったこともたくさん!



④さわって分解してみよう!
いよいよ分解体験!
実際に専用工具を使って、部品の一部を分解してみます。
まずはタイヤから。


ひとくちにタイヤといっても、地面と接地するゴムでできたタイヤの部分と、中に入った浮き袋のようなチューブ、金属でできた中央のホイールの3つの部品からできています。
保護メガネをかけて、自転車屋さんさながらにタイヤレバーを使って、それぞれの部品を分解していきます。
お父さんもお母さんも一緒に挑戦。
コツを掴めば、あっという間にタイヤの中からチューブが出てきました。

このチューブに入った空気が快適に自転車に乗るためのポイント!
タイヤの側面には適切な空気の量を示す“空気圧”が記されています。適切な圧の空気が入っていないとパンクや故障の原因にもなります。
出発前の空気チェックも忘れずに!


そして最後にチェーンを切って分解してみます。
チェーンを切るには専用のカッターを使います。慎重に工具にチェーンをセットして、あとは思いっきりハンドルを回すと・・・

“パチンッ!”という音と共に小さなピンが外れ、チェーンが切れます。
その切れたチェーンを観察してみると・・・??


バラバラになった小さなパーツは、微妙に形が違います。
この微妙な形の違いが快適に自転車に乗るためのポイント!
この小さな切り込みや形が、チェーンを快適で正確に変速するために工夫された技術なのです。

そして、残りのチェーンは繋げてオリジナルキーホルダーの出来上がり!
自分で分解した部品で作ったキーホルダーに愛着が湧きます。



こうして、身近な自転車のことについて少し詳しくなったところでワークショップは終了です。
最後は、今日学んだ事を覚えていてもらうため、タイヤと同じくゴムでできている消しゴムと共に、修了証の贈呈です。

一つ一つ精密で丈夫に作られた部品の数々。それらの組み合わせでできた一台の自転車は、大切に手入れやメンテナンスをすることで長く、そして快適に乗ることができるとても優れた乗り物です。
次に自転車に乗る時に、今日学んだ事を少しでも思い出してもらえると嬉しいです。

この度は、シマノスクエアに足をお運びいただき、ありがとうございました。