Bicycle event

オオサカ オサカナ ライド DEEP生野編

[開催日] 2018/05/27

 ゆったりと景色や会話が楽しめるスピードで巡るシマノスクエアのサイクルイベント「オオサカオサカナライド DEEPイクノ編」。第2回開催のご報告です。

 今回は普段開催している「散走」よりもやや長めの27キロの行程を、一日かけてゆったりと巡りました。普段通る道を少し逸れ、知らない地域へ自転車で入り込み、その土地の雰囲気や味も全部気ままに楽しめるのが自転車のいいところです。

 本日のテーマは「生野区」と「おさかな」。
生野区と言えば日本でも屈指の規模のコリアタウンがあることで知られています。鶴橋と言えば焼肉!と思い浮かぶ方も多いことでしょう。有名な鶴橋の他にも、生野区には興味深い場所がたくさんありますが、電車や車ではアクセスしにくい場所も多く、自転車での移動がとても便利です。




 クールで都会的なイメージの梅田から、近代建築と薔薇の香りが満ちる中之島公園へ。緑と木陰の風が心地よい大阪城のお堀端を抜け、今度は平野川沿いを南へと生野を目指し住宅街を走っていきます。

 5キロほど走っただけで街並みは次々と表情を変えて行きます。ゆったり走ると、土地や自然との距離がいっそう縮まるのを感じます。

 住宅街の狭い路地の先に現れた「松下幸之助 起業の地」。
独立した松下氏がここに居を構え、家族と暮らしながらオリジナルのソケット製造を始めたのがこの場所です。生野区は工業レンズ生産発祥の地、更に昔は玉造部が暮らす等、ものづくりが盛んな地域だった背景があるそうです。


 そしていよいよ今回の目的地の1つであるコリアタウンへ到着。街の雰囲気がガラリと変わります。入り口にはコリアタウンの大きな門がそびえ立っています。

 気が付けばもうお昼時。ランチタイムを韓国料理店で楽しみ、コリアタウンのメインストリート「御幸通り商店街」を散策して回りました。圧倒的なキムチの種類、ローカルな雰囲気とハングルが混在する雰囲気は独特です。韓国語があちこちから聞こえ、韓国に遊びに来たような錯覚すら覚えます。


 小旅行気分を楽しんだ後は、本日のもう一つのテーマである「おさかな」と会いに、釣堀へ向かいます。

 走ること10分、鮮魚卸店に到着。韓国系の方が経営されるお店で、従業員の方も外国の方がたくさん働いていらっしゃり、旅行気分はまだまだ続きます。広い店内に入ると、並ぶ階段状の大水槽に圧倒されそうな光景が広がっていました。最下段が土日のみ釣り釣堀として営業しており、魚を狙う地元の方で賑わっています。ブリ、マダイ、イシダイ、マアジ、タコ、ハモまで・・・。大型から中型の魚が混泳しており、室内型の釣り堀では類を見ない迫力です。


 使うのはおもちゃのような頼りない竿と糸ですが、地元の方が独特な体の動きと一風変わった竿捌きで次々と魚を釣り上げていきます。私たちも竿を手に取り、いざ挑戦です。地元の師匠達にアドバイスをもらいながら魚に針を掛けます。暴れる魚の水しぶきを受けながらも、応援の声援を受け、皆さん笑顔でファイト中。暑いので気持ちいのですが、結構濡れます。

 魚と向き合って一時間が経過。釣果はどんな様子でしょうか。前回の第1開催時の釣果は3匹(シマアジ・フグ2匹)、そして本日の第2回目は1匹(マダイ)という結果になりました。コツをつかむと、かなりの確率で釣り上げられるようです。(釣り上げた魚はクーラーボックスに入れてスタッフが持ち帰り、帰宅後に美味しく召し上がっていただきました。)

 釣堀は、本来の「釣り」とは道具も方法も異なりますが、魚が針にかかってぐっと竿をひかれる体験を通じて、「釣りってなんだか面白そう!もっとやってみたい!」という印象をお持ちになった方も多かったようです。

 今回も知らない道、ストーリーを感じる場所、知らない生き物との遭遇や気さくな地域の方との交流がありました。スポーツバイク初心者の方だけでなく、ロードバイクに長年乗っている方にもお楽しみいただいた「オオサカ オサカナ ライド DEEPイクノ編」。次回もシマノスクエアから始まる小さな旅をご一緒できるのを楽しみにしております。