Fishing event

タチウオテンヤ爆釣講座

[開催日] 2018/09/29

 刀に似て、きれいな銀白色。食べてもおいしいタチウオ。
かけひきのある釣り方で、人気の高い海水魚タチウオ釣りのテクニックをお伝えする「タチウオテンヤ爆釣講座」を開催いたしました。



タチウオ「船釣り」の魅力とは、
初めてでも大物が狙えます。120cm以上は、「ドラゴン」とよばれ、大阪湾レコード 全長150cmにもなります。また、食べられるお楽しみがあり、調理も楽。初心者の女性にもできます。 

まずは「捕食の仕方」を学びます。映像を見ると、エサを下から狙って、丸飲みでなく、腹部辺りからゆっくりかじっています。この特徴を利用した仕掛けで釣るのが「テンヤ」です・
「テンヤ」とは、魚の頭の形をしたオモリに大きな針が付いたもの。仕掛けはシンプル。エサは冷凍イワシで、まるごと針金で巻きつけます。エサを吸い込ませて口の中に針を掛けるのではなく、エサの腹部にかじりついたタチウオのほっぺたに、「テコの原理」で針をひっかける釣り方です。

では、本題の爆釣テクニックへ講義は進みます。


3つのポイントとして、
 ①魚群探知機「探見丸」で釣果アップを狙う。
タナ(魚の居る場所)を見つけ、固まったタチウオを重点的に狙います。シマノHPでご案内の親機を搭載した船で使用でき、無料のスマホ専用アプリがあります。
 ②「仕掛け」の動かし方は状況によって誘いを変える。
アタリが多い(活性が高い)時は、”ストップ&ゴー”。ハンドルは1、2回転し、「巻いて⇒ストップ」を繰り返します。「止めた時」にアタってくることが多いです。大きいアタリが穂先にきます。
アタリが少ない(活性が低い)時は、”スロー巻き”。31段階の「3~5の範囲」で、ただスローで巻き続けます。タチウオの動きがゆっくりしています。
 ③手返しの早さとして、エサ(イワシ)をできるだけ、かじられないようにする。
エサが交換不要で、針金を巻くロスがなく、時間短縮になります。すぐに次が投入できます。

数を釣るためのコツは「釣った時の釣り方をすぐに繰り返す」こと。
間隔があくと、釣れなくなり、釣り方を変えるので、どのタナ(魚群水深)でアタリがあったかが重要になります。エサ(イワシの原形を崩さず)を繰り返し使うことで、釣果アップに繋がります。
アタリが多い時(タチウオの活性が高い)は、穂先が動くと竿を大きくアワせ、どんどん掛けにいきます。
アタリが少ない時(タチウオの警戒心が強い)は、ゆっくりと巻き上げ、タチウオを驚かさず、ゆっくりとエサを追いかけてくるイメージで、しっかり食わすのが大切です。


 講座も中盤に入り、講師の熱もお客様の心も上がってきます。
 タックルのご紹介です。
竿は、「サーベルマスター エクスチューンテンヤ」(82MH180)
「Xシート」「ガングリップの形状」「高いホールド性」の特徴があります。
電動リールは、「フォースマスター600」(9/29当日発売!)
「タッチドライブ」「スピードクラッチ」「Sコンパクトボディ」の説明がありました。
タチウオ専用テンヤは、「サーベルマスター船テンヤ」
頭の形がスリムでフォールが速い形状。テンヤを落とし、尾びれの揺れで誘います。
付属リーダー有りでオモリ40号目安。PEラインの道糸2号がお薦め。
後半はお客様からの質問コーナーへ。タチウオへの丁寧な解説とお客様の熱が交差します。

Q.表層を好むイワシと光に弱いタチウオの水深について
A.日中の船釣りは深場(太陽の光が届きにくい)になります。日中のタチウオのエサは、底や中層にいる小魚、イワシ(中層を泳ぐこともある)、アジ、イカ、エビなど。
Q. 穂先の変化がない時
A.とにかく早く動かさず、ゆっくり誘い上げます。タチウオとコミュニケーションを取るように小さく動かすのがコツ。


 最後の体験コーナーでは、リール巻上げとエサの付け方を体感しました。
電動リール(フォースマスター600)の操作の方法は、まず親指を「タッチドライブ」(感圧センター搭載)に乗せて、親指一本で操作します。「タッチドライブ」は、ゆっくり押せば緩やかにスピードが変化し、強く押せば大きくスピードが変化します。親指を離すとスピードが固定されます。
ロッドの新機能「Xシート」リールシートが手の平に沿い、しっかりと支えることができるため、タチウオテンヤ釣りなど一日手持ちで行う釣りでは、すごく快適です。
テンヤに針金でワームを使い、イワシを巻く練習もできました。

「ドラゴンと呼ばれる大物をゲットし、着実に数を伸ばす」タチウオ釣りのコツに関して、   
最初にタチウオの生態、「立ち泳ぎ」する捕食方法を知り、次にその特性を掴んだタックルを見て、タナを探り海中のタチウオを感じる釣り方のイメージを膨らませながら学ぶことができました。本講座で、今後の皆様のタチウオ釣りにおいて少しでも違った「海の景色」が見えてこられると幸いです。
ご参加頂きました皆様、有難うございました。


[講師]

(株)シマノ 電動リール、ロッド企画担当2名