cycle event

七夕星巡り散走

[開催日] 2019/07/07

七夕の散走テーマは、「星巡り」です。
この季節、この日にしか見ることができない風景や体験を散走の中で楽しみます。

例年降水確率が高い七夕ですが、この日は雨も降らず、スタート時の夕刻は時折西日が差す曇り空。この時期にしては暑さも控えめで、サイクリングには快適なコンディションとなりました。


グランフロントを出発し、梅田から福島を通り、中之島方面へ。交通量が減った週末の中心部で、都会的な風景を走り抜けます。ほどなくして大阪市立科学館に到着。世界第5位のサイズを誇る直径26.5mのドームがあるプラネタリウムでは、IMAX社のオムニマックスのデジタル映像とともに、全天スクリーンで星空を鑑賞することができます。


七夕の夜空をテーマにしたサイエンスショーの観覧が今回の散走の最初のお目当てです。白いスクリーンでできた巨大な球体の中で投影が始まりました。学芸員の方による解説を聞き、七夕にまつわる宇宙の星としての姿と、伝承の由来となった中国の故事について理解を深めることができました。

彦星の牽牛星はわし座のアルタイル、織姫の織女星はこと座のベガであること。夏の夜空に白鳥座のデネブと共に夏野大三角形を作っていること。アルタイルとベガは似たもの同士で、地球から16光年・25光年と似た距離にあり、ともに高速で自転していること。その二つの星がいる天の川は、私たちの住む太陽系を含む天の川銀河を構成する星の集合体であり、2000億個もの星が川のような景色を作り出していること。そんな大きな銀河が宇宙に数千から数兆個存在していると考えられることを、スクリーンの映像と共に解説していただきました。想像を超えたスケールです。


45分ほどのプログラムが終わり、宇宙から大阪の中之島へと戻ってきたような不思議な感覚を残したままサドルにまたがります。次の目的地である大阪天満宮へ向かってゆっくりと自転車を走らせると、到着した天満宮の境内では星合七夕まつりの真っ最中。大勢の人で賑わっています。平成7年7月7日に400年ぶりに復活したというこのお祭りでは、夏越の祓えとして境内で茅の輪くぐりをすることができます。


http://www.tenjinmatsuri.com/tenjinmatsuri_navi/shogyoji_shinshin/hoshiai


境内の七つ茅の輪をくぐり、それぞれ「恋愛成就」・「学徳向上」・「心身健康」・「商売繁盛」・「厄除」・「交通安全」・「家内安全」を願います。


お参りを終えた後は、天満宮のすぐ裏手にあるバッテラ発祥の店、「寿司常」さんで用意していただいていた持ち帰り用の包みを受け取ります。暑いこの季節には、昆布と酢で締めた味が清涼感を引き立ててくれます。今では珍しくなってしまった竹皮の包装も雰囲気があり、気分を盛り上げてくれます。バッテーラはポルトガル語の「小舟」が由来ということで、寿司常さんのバッテーラは、初代のご主人がバッテーラを考案された当初から続く小舟の形をしています。天の川を渡る小舟を連想させてくれますね。


https://www.tenjin123.com/shops/寿司常/

天満橋のたもとの公園でバッテーラの包みを広げ、対岸でちょうど始まった「令和OSAKA天の川伝説」のにぎわいを感じながら夕食を楽しみました。生演奏と共に青いLED球の放流が開始され、水面が徐々に幻想的な雰囲気に包まれています。このイベントは毎年七夕に開催され、今年で10回目の開催を迎えます。川辺や橋、中之島公園には放流に参加するために大勢の人たちが集まり、七夕の風物詩となった大川の一夜限りの風景を楽しんでいました。


https://www.osaka-amanogawa.com/

今回は7万個もの星を放流するそうで、時間と共に光が増していきます。夕食を終え日没を迎えた頃、青白い光で天の川のようになった大川の天満橋を渡り、私たちも「いのり星®」と名付けられた光る星の放流に参加しました。願いを込めて川面へいのり星をそっと投げ入れます。 いつもと光景が一変した天満の風景を、川を吹き抜ける風で涼をとりつつ、川面から、ビルからと、角度を変えて楽しみました。七夕の祈りが込められたひとつひとつのいのり星が輝く様子は、まるで川に天の星々が満ちているようでした。


天満を後にし、帰途に就いた一行は川沿いを西へ、ライトアップされた夜の中之島公園や中央公会堂の横を自転車で颯爽と走ります。都会ならではの美しい光を放つ街並みが、今晩の七夕散走を美しく締めくくってくれました。


令和OSAKA天の川伝説・いのり星®の放流会場では、スタッフやボランティアの方々をはじめ、皆さまのご案内で七夕の特別な夜の時間を楽しむことができました。この場を借りて御礼申し上げます。