cycle event

堺TOJ散走 ~堺の歴史探訪とロードレース観戦~

[開催日] 2019/05/19

堺TOJ散走では、日本で最大規模の自転車ロードレースである「ツアー・オブ・ジャパン」堺ステージを観戦し、堺の街並みと歴史を楽しみました。

堺は室町時代から江戸時代にかけて南蛮貿易で栄え、環濠に囲まれた自治都市として大きな影響力を持っていました。茶文化が千利休らによって文化として大成したのもこの頃です。かつての街並は太平洋戦争の空襲でほとんどが焼失してしまいましたが、近年は観光拠点の整備が進み、当時の雰囲気を感じることのできる場所が増えています。今回はそんな見所を散走で巡りました。


最初に立ち寄ったのは創業1543年、4世紀もの歴史を持つ「本家小嶋」。
堺の名物として知られ、千利休も愛したとされる「芥子餅」を最初に作った和菓子屋さんです。芥子は元々薬種として南蛮より堺へ輸入されていたそうです。控えめにたたたずむお店の脇に自転車を止め、茶文化の巨匠が愛した銘菓、芥子餅と肉桂餅を購入しました。



続いては、利休生家の隣にある独特な店構えのお蕎麦屋さん、「ちく満」へ。このお店も江戸時代から続く老舗です。江戸時代のお蕎麦は蒸籠(せいろう)で蒸していたことから、現在の「せいろ」という名が定着したそうで、現在もその名残である蒸したお蕎麦を味わうことができる珍しいお店です。


美味しいお蕎麦のブランチの後は、お昼に食べる穴子寿司を買いに、深清鮨へ。創業60年余りのこのお店の看板商品は、口に入れた瞬間にとろける穴子鮨。夕方にはいつも売り切れてしまう地元で愛され続ける郷土の味です。


シマノ本社とシマノ記念館を外から見学し、ツアーオブジャパンの舞台となる大仙公園へと進みます。この公園は、世界遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群の中でも最大規模である仁徳天皇の墳墓と言われる大仙稜の隣に位置しています。古墳に囲まれたコースで開催されるクリテリウムとタイムトライアルのレースを間近で観戦し、集団の通過するときの風圧とスピードを肌で感じることができました。


次に見学した自転車博物館では、この日別チームで散走を楽しんでいた堺自転車街づくり市民の会、堺の自転車店である錦ロイヤルさん、GIANTストア堺の皆さんと合流。館内では200年余りの歴史を持つ自転車の進化や時代ごとの使われ方・楽しみ方の違いを解説していただきました。


おやつにはかん袋に立ち寄り「くるみ餅」をいただきました。鎌倉時代の創業のこちらの甘味処は、太閤秀吉がその名をつけたと言われ、今も昔も行列が絶えない名店の一つ。こちらも堺に来たら、ぜひ食べておくべき味の一つでしょう。暑い季節には氷くるみが絶品です。


今度は堺の海側へ向けて走ります。到着した大浜公園は、明治・大正時代には大阪屈指のリゾートとして人気を博し、水族館や美しいビーチ、公会堂や遊園地がありました。ここでは日本一低い一等三角点のある蘇鉄山(6.97m)に登頂しました。天保山と同様に埋め立ての際の土砂で作られた人工的な山です。


続いて昭和初期に堺港が埋め立てられる以前から現存する日本最古の木造灯台を見学。堺のシンボルであり、大仙稜と共にご当地ナンバーのモチーフにもなっています。

最後には、伝統産業会館で堺の名産品である堺打刃物や食品などを見学しました。
盛りだくさんでしたが、堺に伝わる今昔の見所と味、ロードレースを贅沢に楽むことができた一日でした。